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人間の体は約60%が水分で占められており、適切な水分補給は健康の維持に欠かせない要素と言われています。
国土交通省でも「健康のために水を飲もう」というキャンペーンを推進しています。
引用元:国土交通省「健康のため水を飲もう」推進運動
自分が摂取した水分量を管理する確実な方法は、毎日1Lや2Lサイズの大型のペットボトルの水を購入して1本飲み干すことでしょう。ただ1,2Lのペットボトルを毎日持ち歩くのは現実的ではないです。
なので現実的には5~600ml位のペットボトルを持ち歩く。もしくは家や会社、外食の時に飲んだコップ1杯単位で記録することになります。
ただ一日中飲んだ水の量を管理するのは結構大変です。(面倒くさい)
自分も一日に2Lの水を飲むことを心がけてみました。
しかし外出する日は2Lに届かずに終わってしまったり、どのくらいの量の水分を摂取出来たのか分からない日がほとんどでした。
なのでなるべく記録するハードルを下げるために、スマホやスマートウォッチのアプリを使って簡単に記録出来ることかなと思います。
そこで、摂取した水分量を管理することのできるアプリをいくつか試してみたのでレビューします。
摂取した水分量を管理するアプリの主な機能
アプリを個々に紹介する前に、水分補給アプリに備わっている主な機能について説明します。
適切な摂取水分量を算出する
ユーザーの個人情報(年齢、性別、体重、活動量など)から1日に必要な摂取水分量を算出する機能は、アプリの割とメジャーな機能です。
この機能を使えば一般的な目安値ではなく、自分に合った適切な水分量を知ることができるのが大きなメリットです。
加えて現在地の気温や湿度、日射量なども考慮して水分量を算出するアプリもあります。気象条件によって水分の消費量は変わるため、より正確な水分補給を心がけられます。
一部のアプリでは、妊娠中の女性や乳児にも対応しているので、ライフステージに合わせて水分量を調整することができます。
1日の摂取水分量の記録と進捗を管理する
自分が朝から摂取した水分量と飲み物の種類をアプリに記録することで、現時点であとどのくらい水分を摂取すべきか、目標に対する進捗がリアルタイムで分かります。
数値だけでなく、視覚的にも進捗を確認できるようグラフ表示やイラスト表示に対応しているアプリも多くありました。
また記録を続けていくことで、長期的な水分摂取量の推移もひと目で把握できます。
この機能を活用すれば、自分の水分補給習慣を客観的に知ることができます。
機能 | 説明 |
進捗表示 | 数値やグラフ、イラストで1日の水分摂取量と目標値の進捗を視覚的に確認できる。 |
摂取水分量記録の履歴表示 | 過去の水分摂取量を日別や週別、月別で振り返ることができる。 |
飲み物の種類選択 | 水はもちろん、アプリによってはお茶やコーヒー、ジュースなど、様々な飲み物を記録できる。 |
リマインダー機能
多くの水分補給アプリには、リマインダー機能が搭載されています。
設定した間隔(1時間おきなど)でプッシュ通知が届くので、水分を取り忘れずにすみます。
一部のアプリでは、画面のロック解除時や地域によっても通知が来るよう設定できます。
リマインダーの通知方法は、アプリによって異なります。
音やバイブ、アニメーションのポップアップ通知、キャラクターからのメッセージなど、様々なスタイルがあり、ユーザーの好みに合わせて選べます。
摂取水分量を管理するアプリを紹介
ここからは実際に試してみたアプリを3つ紹介します。
実際に試してみたのは、無料でもある程度活用できるという評判があったアプリ3種類です。
- WaterMinder
- Plant Nanny
- Water Tracker
アプリに求めるもの
個人的に水分量を管理するアプリに求めるのは、以下の項目です。わがままだなと思います。
- 記録操作の手間がかからない(apple watchとの連携も欲しい)
- ログ機能(過去に摂取した水分量の確認ができる)
- 無課金でも十分使える(広告閲覧はOK)
上記の視点から今回使ってみたアプリを評価すると以下のような結果です。
アプリ名 | 記録操作の 手間 | ログ機能 | 無課金での 使い勝手 |
WaterMinder | 〇 | 〇 | 〇 |
Plant Nanny | △ | 〇 | △ |
Water Tracker | 〇 | 〇 | 〇 |
一応どのアプリでも無課金でもストレスなく使える結果でした。
あえて言うと、Plant Nannyのみ使い勝手の面において少し劣る部分がありました。
ただPlant Nannyは摂取した水分量を記録することでアプリ上で植物(のようなキャラクター)を育てるというエンタメ色が強いアプリです。
なので他2つのアプリと比較すると独自路線のためハマる人にはハマるかなと思います。
もう少し詳しく各機能について言及すると下記のようになります。
アプリ名 | 記録操作の手間 | apple watchとの連携 | 過去に摂取した水分量の確認(ログ機能) |
Water-Minder | ・ホーム画面では、ワンタップで4パターン記録可能 ・メニュー画面で19種類任意の水分量(酒含む)記録可能(広告閲覧必要) | ・通知、取水水分量確認、記録全て対応 | ・日・週・月・年単位で確認可能(期間制限なし) |
Plant Nanny | ・4パターンのみ(任意の値に設定は可能) | ・通知と取水量確認は対応。記録は未対応 | ・日単位で一覧で確認可能 |
Water Tracker | ・日・週・月・年単位で確認可能(制限なし) | ・通知、ログ確認、記録全て対応 | ワンタップで4パターン記録可能 メニュー画面で42種類任意の水分量(酒含む)記録可能 |
続いて3つのアプリを個々にもう少し詳しく紹介します。
water minder
WaterMinderは、シンプルな操作性で使いやすい水分補給アプリです。
それでいて、目標にすべき1日の取水分量を設定してくれる機能もしています。
体重や運動レベルなどを設定すれば、1日に必要な水分量が自動で算出されます。
記録も簡単です。摂取した水分量をタップするだけで記録でき、リマインダー通知機能や1日の進捗表示にも対応しています。
さらにApple Watchとの連携も充実していて、Apple Watch上で通知だけでなく摂取した水分量の記録も可能です。
無料で基本的な機能が使え、広告の表示も少ないため、使いやすいです。
有料版では、飲み物の種類を増やせたり、通知の設定をより細かくカスタマイズできるなど、使い勝手が上昇しています。
Plant Nanny
Plant Nannyは、画像のように育成ゲームの要素があります。
摂取した水分量を管理するアプリとしては少し独自路線な感じです。
このアプリは、摂取した水分量に応じて、アプリ内の植物のようなキャラクターが成長していくのが特徴です。
ゲーム内でキャラクターの育成を楽しみつつ水分補給の習慣がしっかりと身につきます。
他のアプリにはないゲーム要素を楽しみつつも、しっかりとした水分管理機能を両立したアプリです。
ただ他の2つのアプリに比べると、摂取した水分量を記録をする動作が少し面倒だったり、過去に摂取した水分量の記録を見返すログ機能が少し使いづらいなど機能面では少し劣るかなと思います。
有料版(毎月1,200円)では、以下の機能が解禁もしくはパワーアップします。
- 育成できるキャラクターの種類の増加
- リマインダー機能の解禁
- 摂取水分のログ機能のパワーアップ(無料版でも機能活用は可能)
摂取した水分量を記録することやリマインダー機能を活用して毎日目標とする水分量を摂取することが目的な人はWaterMinderなど他のアプリの他が機能的には充実していますし、画面もシンプルなのでおススメです。
ただ単純なリマインダー機能やログ機能だけでは、水分摂取を習慣化できなかった人は他のアプリとは全く違うPlant Nannyを試してみてもいいかもしれません。
water tracker
Water Trackerは、無課金でも自分好みにカスタマイズした設定で使うことができる摂取した水分量を管理するアプリです。
水の量は100mlから100ml単位で細かく設定できます。
加えて水だけでなくコーヒーや牛乳など選択できる飲み物の種類も46種類以上とめちゃくちゃ豊富です。
通知の設定は、決まった時間に通知する設定や決まった間隔での通知などの設定が可能です。
Apple Watchとの連携や、データのバックアップ・復元機能も備わっているのが魅力です。操作性の高さと、ユーザーごとの細かいカスタマイズ性に定評があります。
個人的には、メイン画面のUIが最も分かりやすく、記録と記録した水分量の閲覧が分かりやすく、励みになり、継続しやすいかなと思いました。
気になって調べたこと
最後に日々十分な量の水分摂取を習慣化しようとするにあたり、気になって調べたことにまとめてみます。
毎日十分な量の水を摂取することは本当に健康にいいのか?
この疑問については、まず一番信頼できそうな厚生労働省の発信情報を調べてみました。
結論、厚生労働省のHPで確認できる資料では十分な量の水を摂取する習慣が健康に寄与することの科学的根拠は明確ではないとの文言がありました。(あらら)
十分な量の水の習慣的摂取が健康維持に好ましいとする考えは広く存在するが、その科学的根拠
〈参考〉 水 1 基本的事項 2 水の必要量を算定するための根拠 より引用
は必ずしも明確ではない。
なので続いて他に信頼できそうな資料や研究結果がないか調べてみると、サントリー食品が水分摂取を習慣化した時の健康への影響という実験結果を公表していました。
アジア初の研究を実施!習慣的な水分摂取が健康増進に効果があることを確認 | ニュースリリース一覧 | サントリー食品インターナショナル (suntory.co.jp)
この実験によると、朝と晩のタイミングに水を習慣的に飲むことで以下の効果があることが認められたとのことです。
サントリー食品インナーナショナル より引用
この研究は、日本人を対象に行われた貴重な研究です。
というのは水が必要栄養素として定められている欧米に対して、日本は定められておらず、水分摂取と健康と健康に関する研究が盛んではないからです。
まだこの研究だけでは、水分摂取と健康の関係についてメカニズムなど詳細までは解明されていません。
そのためさらに大規模な研究が期待されるとのことですが、朝と晩の水分摂取により上記4つの健康効果が期待できるようです。
詳細知りたい人は上記リンク先も参照してみてください。
水以外の飲み物ではダメなのか?
水以外の飲み物でもダメではないが、水分摂取に最も適している飲み物は水です。
以下は水分摂取には適していない飲み物と何故適していないのかという理由をまとめたものです。
飲み物の種類 | 何故、水分補給に適していないのか | 飲み物の例 |
カフェインを含む飲み物 | カフェインには利尿作用があり、水分摂取しても水分がすぐに失われてしまうから。 | コーヒー、紅茶、緑茶 |
糖分を含む飲み物 | 糖分が多く含まれていると、体への水分の吸収を悪くしてしまうから。 | 炭酸飲料、ジュース類、スポーツドリンク |
アルコールを含む飲み物 | カフェイン同様アルコールにも利尿作用があり、水分摂取しても水分がすぐに失われてしまうから。 | 酒全般 |
コーヒーやジュースなど水以外に飲む機会が多そうな飲み物は、だいたい水分摂取に適さない飲み物になっています。
せっかく毎日決まった量の水分を摂取することを目指すのであれば、飲み物は水にした方がよさそうです。
現に、でもジュースを0.5L飲んでもカウントされるのは、分です。
水は水道水でもいいのか?
とりあえず日本の水道水なら、OKです。
日本の水道水は、1957年に施行された水道法に基づいた水質基準のもとで管理されており、安心して飲むことができます。
実は世界では、水道水が飲める国はわずか15カ国しかありません。
ちなみに日本の水道水は、いわゆる軟水に分類されます。
軟水・硬水とは?
軟水や硬水というのも、耳にしたことはあっても違いはよく理解していなかったのでこの機会に調べてみました。
軟水と硬水とは、定義上では水分中のミネラル(特にマグネシウムとカルシウム)の含有量の違いです。
チェックポイント
ミネラルの含有量が多いなら硬水に、ミネラル含有量が少ないと、軟水に分類されます。
イメージしやすいように含有量を調べるみると、WHO(世界保健機関)の基準が掲載ありました。
WHOの飲料水水質ガイドラインでは、硬度60mg/L未満を「軟水」、60から120mg/L未満を「中程度の軟水」、120から180mg/L未満を「硬水」、180mg/L以上を「非常な硬水」と分類しています。
神奈川県HP「軟水・硬水ってなあに?」より引用
先述の通り日本の水道水は軟水のため、日本人には軟水の方がなじみ深いです。
ただ好みは人それぞれですので、今まであまり意識していなかったけど飲み比べてみたいという人もいるかもしれません。
下記リンク先では一般的なミネラルウォーターの銘柄が硬度も記載の上まとめられています。
自分好みのミネラルウォータの銘柄を探してみたい人は参考にしてみてください。
【徹底比較】軟水のミネラルウォーターのおすすめ人気ランキング24選【2024年】 | マイベスト (my-best.com)
まとめ
本記事では、水分摂取を効率的に管理するためのアプリの体験談と水分摂取について調べたことをまとめてみました。
水分摂取をサポートするアプリを使用すれば、一日に摂取が必要な水分量が分かり、リマインダー機能のおかけで毎日定期的に水分摂取できます。
もちろん仕事中など常時水分補給できるわけではなく、結局目標の量には届かない日もよくあります。
ただ摂取する水分量自体は着実に上がっていますので決して無意味ではないかなという感じです。
水分摂取をサポートするアプリは数多くあり提供されています。
記事中で紹介した「water minder」や「water tracker」のようなシンプルで使いやすいアプリもあれば、「Plant Nanny」のようにゲーム性があり楽しみながら水分摂取をサポートしてくれるアプリもあり、選択肢は非常に豊富です。
普段から結構喉が渇くので、十分水分は摂取できているという人も1度アプリをインストールして、推奨される接種水分量の確認と1日に摂取している水分量を確認してみても面白いかなと思います。